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「プロジェクトにあそぶ」とりくみについて

柏みどり幼稚園では、2期後半に、星組(5歳児)と雪組(4歳児)の中心的な活動として、プロジェクト活動にとりくんでいます。プロジェクト活動とは、子どもたちの興味や関心から出発し、子どもたちが、ともだちや保育者とともに、自分が見つけた課題を探求していく活動です。『幼稚園教育要領』(2009年4月施行)で提案されている、年長組の「協同的遊び」も、同じかんがえかたにもとづくものだと言えます。

あそびの発展にともなって、次第に協同性を帯びてゆく雪組のプロジェクト活動

雪組のプロジェクト活動は、まずあそびから出発します。そのあそびが発展していくのにともなって、最初は個々にばらばらだった(「こうしたい」「ああしたい」という)目標を、次第に重ね合わせてとりくむようになります。保育者は、子どもたちのあそびが発展していく過程を、対話的にかかわりながらていねいにつくっていくようにします。その過程は、保育者にとっても、多くの学びに満ちた体験でもあります。

このように、試行錯誤する体験をとおして、子どもたちは、ともだちと協同的にとりくむ力をめばえさせていき、探求する心をふくらませていきます。

目標を共有し、協同的に取り組んでいく星組のプロジェクト活動

星組(年長児)でも、子どもたちの興味・関心を出発点にしていくところは変わりませんが、星組の場合には、「○○を実現したい」という課題意識を共有しながら、とりくんでいきます。

星組になると、対話的なかかわりの重要性が、いっそうはっきりしてきます。試してたしかめたり、「こうしてみたら、こうなるだろう」と推論したり、仮説を立てたりすることができるようになってきます。これまでの、自然とかかわる体験が、こうした星組の姿につながっています。保育者のかかわりも、直接子どもたちをリードする場面は少なくなっていき、子どもたちとともに考えたり、ともにしらべたり……と、まさに子どもたちとともに学ぶ関係になっていきます。

こうしたとりくみの過程で、ねばり強く集中してとりくむ子どもたちの姿や、ともだちと協同的にとりくむ姿を見ていると、あらためて、この活動が、子どもたちの中に学びへの要求を育てていくのだと感じます。

参考文献

文部科学省『幼稚園教育要領』
角尾和子(編著)『プロジェクト型保育の実践研究―協同的学びを実現するために―』
佐藤学『習熟度別指導の何が問題か』