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手づくり給食を子どもたちに

幼児期は、子どもたちがすばらしく成長するときです。そのときに、どんな食事をとるかは、ふつうかんがえられている以上に、大事なことです。食事によってからだがつくられるだけではなく、食べ物の嗜好の基本、人との関わりのなかでどう食べるか……など、人間としての生き方をつくっていくといえるほど、食事の持つ意味は大きいのです。

幼児期の子どもたちが人間らしく育つための食事のありかたについて、かんがえてみましょう。

手づくりの給食こそ子どもにふさわしい

みどりでは、やはり給食をするなら園内調理方式でなければとかんがえていました。給食は、不特定多数のためでない、子どもの生活する場所で、そこの子どもたちにふさわしいものとしてつくることが大事だと考えていました。そして、平成5年度になってやっと園内調理方式の給食をはじめることができたのです。

みどりの給食は、園内の調理室で栄養士さんや調理担当の人たちの手によってつくられます。子どもの生活空間である園内で、その子どもたちにあわせてつくる食事です。できたものがあたたかいばかりでなく、つくる人の心のぬくもりが伝わるような食事なのです。その給食を友だちともに楽しく食べる=共有しあうことがとてもたいせつだと私たちは考えています。

給食によってゆたかになる園の生活

給食をはじめたことで子どもたちの園生活がとてもゆたかになってきました。食事に対する期待や関心が高まりました。「これなあに?」「どうやってつくったの?」などのことばが聞かれるようになり、食べ物の幅も広がってきました。最初は食べられなかったものも、少し気長に時間をかけて見守っていると食べるようになります。味覚の基礎がつくられる幼児期には、とても大事な体験といえます。

また、ともだちと協力しあって、配膳やかたづけの仕事にいきいきととりくむようにもなりました。生活をすすめていく上での仕事にとりくむことは、幼児の自立をうながす上でかけがえのない体験になります。

季節感を大切に、バランスのとれた献立を

給食の内容は、一般家庭では少なくなってきた和食傾向のものを積極的に取り入れるようにしています。ごはんは主として胚芽米をつかい、みそ汁、野菜類、海草類、豆類、魚、肉などをつかったおかずをつけて、季節感も大事にしながら献立をたてています。ときには、手づくりカレールウのカレーライスなども入ってきます。

園の子どもたちは、お昼近くなってくるとただよってくるおいしそうなにおいに「きょうはなあに?」とのぞいたりして、生活のなかでの楽しみにしています。

衛生・安全に配慮し、園生活の流れにあわせて

衛生管理に最大限の神経を使って、十分加熱調理することを基本にして、安全な食事の提供に心がけています。アレルギーのある子の場合も、保護者の方と相談しあいながら、できるだけの配慮をしていくようにしています。

また、給食の実施は週2日を基本として、季節や子どものための園生活の流れにあわせて柔軟に計画しています。原則として、月曜と金曜を給食日としています。火・水曜が家庭からのお弁当で、木曜は午前保育です。1週間の生活のリズムとうねりを考慮した、園生活の流れです。